たまには旅に出ようじゃないか
追憶
追憶

追憶

「お父さん❗️今度また会いにくるからね‼️」

幼い頃の姿の拓也と大和が自転車にまたがって、通りの向こうから声をかけてくる。

拓也は小学校低学年、大和は保育所くらいだろうか。

可愛い笑顔で大和が話しかけてくれる。

2人の後ろ姿を見送りながら、僕は大声で叫ぶ。

「また会いに来てな‼️」

涙が止まらない。

嗚咽しながら、2人の後ろ姿が見えなくなるまで見送った。

そして

目が覚めた。

嗚咽した余韻はまだ心の中に残っている。

こんなに悲しい思いをさせてしまった。

こんな悲しい思いは自分だけでいい。

愛する子供達。

どうか、どうか幸せに。

明るい未来があなた達を迎えてくれますように。

愛しています。