無差別とも言える砲火により
失われるべきでない小さな命の灯火が
またひとつ消えた
つい先日まで何事もなく
平穏な日常が続いていた
暮らしを捨てて
異国へ移らねばならない事実が
今この時代になっても現実として存在している
どうして
なぜ壊す
どうして殺す
そうするしか本当になかったの？
幼子を失った母親をとりあげる報道を見て
胸が詰まった
こんな人生を送らせるために
生まれてきた命じゃなかったはず
そこにあるべき命を知りながら
砲弾を打ち込める人の心がもうわからない
そこにいるのは兵士ではない
それを知りつつ引き金を引く
人の心はもう
失われてしまった
とても悲しい
祈ります
心から
祈ります
何もできない自分がもどかしく
悔しくてなりません
だからせめて
祈らせてください
人として
祈ります
