朝、サッシ窓の滴露をタオルで拭きあげてしばらく窓を開放する。
大阪の空はお世辞にも「青い」とは言い難く、軒並み続く高層ビルやマンションが立ち並ぶ姿は正直嫌いだけれど、青天時に陽が差し込む窓の向こうに広がる景色は時に美しく映ることがある。
綺麗な星に生まれたのだと感じつつ、はるか昔まだ人が住んでいなかった頃のこの辺りの風景を想像すれば自分の存在などなんとつまらなく小さなものかと思う。
生まれ生きていることへの罪を常に感じながら、それさえも本当は塵に満たないほどのちっぽけな想いなのだろうと考える。
この陽射しさえも自らの鬱々とした影を払うことが叶わぬもどかしさに包まれながら。。。