突然の別れは誰にでも訪れることがある
知人、肉親
いずれにせよ哀しく寂しいもの
ここ最近相次いで
自ら人生を閉じられた著名人の方がおられて
多くの人が驚かれたことと思います
賛否両論
是非を問われれば
選ぶべき道ではないだろうと感じます
でも
それはあくまでも第三者の立場における考え
大切な人がいて
助けてくれるはずの友人もいて
もしも自分がそうすれば
その人たちがどれほどショックを受けて
悲しむことか
それは本人が一番わかっていることでしょう
だから我慢して我慢して
耐えに耐えて
悟られないとように
努めて明るく振る舞っていたのではないかと察します
「ひとこと相談してくれたら」
そうなんですよね
残された人達はそう感じると思います
だけど
言えないんです
話せないんです
大切な人だから
心配させたくないし
自分の弱さのせいだと理解しているから
人に相談することは叶わない
自分のことで煩わせることを望まないんです
自分が存在していることが
一番いけないことなんだと
自分自身を責めてしまうのでしょう
自分がいなくなることでかけてしまうはずの迷惑よりも
自分が存在することでかける迷惑の方が大きい
自分がその道を選んでしまうかもしれないから
そうなった時の準備もきっと考えていたのではないかと思います
少しずつ
少しずつ
いろんなものを整理したり
そんな時間を過ごしていて
時に自分が考えていたよりも
早くその日を選んでしまったのではないか
そう感じます
少しでも大切な人のそばにいられることを
望んでおられたと思います
大切な人の行く末を少しでも長く見届けて
愛する人との時間を過ごしたかったはず
覚悟を決めた人が
ひとりになった時
何も聞こえなくなり
何も感じ無くなって
向こう側へ一歩踏み出してしまうのかもしれません
正直、私自身も
そのことを考えない日はありません
自分にとって大切な人なのに
どうしてこんなに迷惑ばかりかけてしまうのだろうと
そう常に感じて申し訳なく思っています
生まれてきてよかったのだろうか
そう考えてしまうことさえ度々です
鬱というものは
お医者様のお世話にはなりますが
決して病ではありません
心と気持ちの振れ幅に
時としてついていけなくなる
誰にでもある出来事です
「ひとこと相談してくれたら」
ではなくて
ひとりきりにならないように
見守ってあげてください
他愛のない話でもいいんです
言葉をかけてあげてください
うまく返事が返ってこなくても
あなたの言葉を必要としている人がいるのです
お二方は今回悲しい道を選ばれてしまいましたが
この結果を責めたりしないでください
ご本人たちが余計に切なくなるでしょうから
一番辛かったのはご本人たちです
今はお二方が安らかでいらっしゃることを
残された方達のお気持ちがいつの日か癒やされますことを
心から祈ります