退職してすでに三ヶ月目。
想像していたほどの開放感もなく、仕事の頃の夢を見ることが多く眠った気がしない。
日々できる範囲での家事をこなしながら、時折妻が外出に連れて行ってくれる。今年はもう二回も旅行に連れて行ってくれた。
毎日のタイムシフトはあるにはあるが、分単位で縛られるものではないためそれは然程苦痛ではない。
縛りがないことは自由であるが、その中で自分の立ち位置を探すのは自己責任。在職中は当然仕事に対する責任や義務感があり、それらに則ってすべきことは常に発生しているからそれらと向き合いつつこなしていく必然は存在する。しかしながら、今の自分にはそれらは存在しないからある意味空気のような存在であるかもしれない。
虚無感とはまた違う。元々が希死念慮に取り憑かれている人間なのだから、常に虚無を抱えて生きてきた。そして人が嫌い。強いて言えば他人が苦手。呪術廻戦の夏油傑にとてもシンパシーを感じる。
使える時間を自分磨きに使うべしであるが、今向き合っている病はなかなかその一歩を踏み出させない。もったいない生き方しかできていない。
生を謳歌するヒントは至る所に転がっているはずなのだが、そこへ視線をやるのが億劫。深く掘り下げたい自分を理解しているだけに、その結果色々なものを壊すことになるかも知れない怖さも知っている。
役立たずな自分。。。